クラウドファンディングで頭を悩ませる「リターン」のポイントを詳しく紹介していきます。
一般的にクラウドファンディングと聞いてイメージされるのは購入型。
購入型クラウドファンディングとは、応援していくれる人からの支援金に応じて商品やサービスなどを「リターン」として提供するクラウドファンディングです。
そして、クラウドファンディングを始めるときに多くの人が悩むのは「リターン」
・どんなリターンを提供すればいい?
・リターンの金額設定はどうすればいい?
など、クラウドファンディング起案者として適切なリターンの設定も重要な要素です。
過去の事例なども参考にしながら検討していきましょう。
クラウドファンディングの種類
先ほども種類について少し触れましたが、まずはクラファンの種類について紹介していきます。
クラウドファンディングは大きく分けて3つの種類がありますが、リターンが発生するのは通常「購入型」と「投資型」の2種類のみです。
寄付型クラウドファンディング
寄付型クラウドファンディングとは、支援者からの支援を「寄付金」として受け取ることのできるクラウドファンディング方式のことを指します。
商品やサービスなどのリターンは基本的に発生せず、寄付者に対して活動報告や参加へのお礼をリターンとして設定するのが一般的です
投資型クラウドファンディン
投資型クラウドファンディンとは、支援者へのリターンとして株式や配当金など、通常の投資のように、現金として回収できるリターンが設定されているものです。
購入型クラウドファンディング
購入型クラウドファンディングとは、支援者からの支援金に応じてリターンを商品やサービスなどで提供します。
また購入型クラウドファンディングの資金調達の方式として「All or Nothing方式」と「All-In方式」があります。
All or Nothing方式では、募集期間内に目標金額に達しない場合はそれまで集まった金額を1円も受け取れません。
All-In方式では、募集期間内に目標金額に達しなくてもそれまでに集まった金額を受け取ることが出来ます。
どちらの方式も長所と短所があるので、特徴を踏まえたうえで決めていきましょう。
クラファンリターンを決める5つのポイント

購入型クラウドファンディングの成否はリターン設計にかかっています。例えば、目標金額が50万円の場合でリターンを3000円だけにしてしまうと、167人に支援していただく必要があります。
金額設定、リターン商品・サービスのポイントを事例を基に紹介していきます
①リターンの種類を10個ほど準備する
支援者が支援したいと思う要素として選択肢を増やしてあげることです。
支援するといことは、お買い物感覚に似ています。
例えば、スーパーではお菓子、野菜、肉、魚など様々な種類の食品を揃えています。もしスーパーに野菜しか置いてなかったらいきませんよね?
リターンも同じで支援者に応援していただくために多くのリターンを準備する必要があります。
さらにスーパーでいくつもの商品を買うように、リターンを豊富に揃えておけば1人の支援者がいくつかのリターンで応援してくれるかもしれません。
過去の例では20個ほどのリターンを準備している事例もありました。多ければ良いということではないですが、最低でも10個ほど揃えておく必要があります。
②高額のリターンを用意する
あえて高い金額を設定することにより、他の金額設定を低いと感じます。(フレーミング効果)
例えば、「3,000円」「5,000円」「10,000円」という設定をすると「10,000円」という金額を高いと感じる人は多いでしょう。
しかし「3,000円」「10,000円」「50,000円」「100,000円」と設定することにより「10,000円」のリターンを高いと感じる人は前者に比べて少なくなります。
また、「3,000円」の次に「10,000円」に設定することにより「5,000円」という選択肢がなくなるので、支援金額の単価も上がり目標達成の可能性が上がります。
③負担になりすぎないように設定する
支援していただく方に魅力的なリターンを設定するのは目標達成する為に必要な条件の一つです。
しかし、目的を達成するために負担になりすぎては本末転倒です。
商品をリターンとして提供するなら原価を考慮した正しい金額設定、サービスをリターンとして提供するなら所用時間を考慮して設定しましょう。
④他のプロジェクトを参考にする
西野亮廣や堀江貴文など多くの著名人がクラウドファンディングを行ったことにより、認知度は高まりました。
大手サイトの「CAMPFIRE」「READYFOR」「Makuake」などでは進行中のプロジェクトや過去の事例を確認できるので、参考にしましょう。
⑤商品・サービスに特別感をつける
「早割」「クラファン限定プラン」「上限5個」などのようにリターンに特別感を設けることにより「今支援した方が得」「後で支援すると後悔するかも」と見ている人に行動を促す工夫をすることも必要です。
リターンにする商品・サービス
リターンに提供する商品やサービスも頭を悩ませる要因の1つですね。
そんな悩みを解消する、よく使われる5つのリターンテンプレをご紹介します。
①プロジェクトの商品・サービスそのもの
例えば、バーの開業で資金集めをするのであれば、ドリンクチケットなどプロジェクトに関係のある商品・サービスを提供。
②手間のかからないリターン
サインやお礼状などコストの低いリターンを提供することで自分の負担も軽減することができますし、設定金額も低くなるので支援者も選択しやすくなります。
③体験を提供
一緒に働く権利や1日店長権などの体験を提供。
さらに本来であれば働いた人にお金を支払うのだがクラウドファンディングで募集することにより、お金を払ってもらいながら、一緒に働くことができる。
また、イベントなど支援者と直接話すことのできる機会をリターンとして提供するのも人気があります。
④特別感のあるリターン
企業であれば「社長自らなんでもやります」、個人であれば「1日なんでもします」などといった自分の価値などを提供する。
⑤リターンなし
商品はいらないけどそのプロジェクトを応援したいという人もいるので最低限の金額を応援金として準備することもできます。
クラファンを成功に導く方法
他のプロジェクトの成功例・失敗例から学ぶことで最大限のリスク回避ができます。
特に初めてのクラウドファンディングでなら他の例を参考にしましょう。
総額2億円以上、全てのプロジェクトを成功に
クラウドファンディングの先駆者である西野亮廣さん。
今までに多くの面白いプロジェクトを成功させており、その総額は2億円以上も集めています。
ニューヨークで行う原画展の際に行ったクラウドファンディングでは、2週間で500万円以上の支援金を集めています。
この短期間で多額の支援金を集めた方法はSNSです。
「キングコング西野」とエゴサーチをして、直接メッセージを送った結果、リツイートされたり、ヤフーのトップニュースに載るなどしてクラウドファンディングを成功させました。
また、西野さんはクラウドファンディングについてこう述べています。
「クラウドファンディングは金のなる木ではない」(革命のファンファーレより)
認知度があるからといって必ずしも成功するとは限らないし、クラウドファンディングはお金を稼ぐ手段でもありません。
「お金とは何か?」
「クラウドファンディングとは何か?」を理解する必要があります。
終了間近のプロジェクトから学ぶこと
各サイトでプロジェクトを探すときに条件設定で終了日が近いプロジェクトから探すことで目標を達成しているのか確認できます。
成功しているプロジェクトと失敗しているプロジェクトを比較して参考にしましょう。
チェックして欲しい項目
・タイトル
・サムネイル画像
・文章の量
・画像の枚数
・リターンの種類
・リターンの金額
スマホに保存できるデジタルカードでリターンをお届け

これまでにリターンを設計するポイントなどを紹介してきました。
でも、リターンを決めたとしても支援者にリターンをお届けする方法も考えとく必要があります。
なので、デジタルでお手軽に届けられる方法をご紹介します。
プロジェクトを達成したら、支援していただいた方にリターンを送るのはご存知の通りですが、1、2人の少人数であれば発送するのに苦労しないですが、10人、20人となると発送だけでも大変ですよね?
例えば、オリジナルTシャツやマグカップなど物をリターンとしている場合はそのまま支援者に発送しますが、「ドリンクチケット」や「OOできる権利」など、サービスをリターンにした場合、その権利を証明する紙を発送しなくてはいけません。
KINCHAKUのデジタルカードあればスマホ標準アプリであるAppleウォレット・グーグルペイに保存することができるので、デジタルチケットをリターンの証明にすれば、支援者に個別に郵送する必要もなく、支援者の方もなくしたり、忘れたりすることがありません。
クラウドファンディングで支援していただいた方に、継続的に利用していただくためのきっかけを作ることもできます。
さらに、非接触なので安全に運用できるので、まずは2週間の無料トライアルをお試しください。
KINHCAKUで作成できるデジタルカードの機能も紹介しているので、ぜひご覧ください!