SNS の利用が生活の一部になりつつある中、ご自身の店舗のアカウントを作成して、お店の PR に使いたいと思っている経営者の方もいるのではないでしょうか。
ただ、ご承知の通り店舗のアカウントを個人のアカウントのように運用しても、お客様を購買へとつなげることはできません。
そこで今回は SNS マーケティングについてご説明させていただきます。
SNS マーケティングとは

Facebook や Twitter、Instagram といったSNS を用いたマーケティング活動のことです。
具体的には店舗や企業が商品やサービスに関する情報を SNS を介して発信、広告を掲載することで、認知度や好感度を高めることが主な目的です。
顧客とのコミュニケーションを直接取ることもできる、ユーザーとの距離感が近くなりやすい、「クリック数」「シェア数」などのデータから顧客の反応を数値化して分析することができる、などのメリットもあります。
なぜ SNS マーケティングをやるのか
近年、消費者の購買行動はAIDMAからAISASへ変化したからです。
AIDMA
Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(購買)
AISAS
Attention(注意)→ Interest(関心)→ Search(検索)→ Action(購買)→ Share(情報共有)
簡単に言えば、個人が商品やサービスを購入する際にGoogle や Yahoo!などの検索エンジンで商品を検索(Search)し、購入(Action)した商品を、個人の SNS に投稿(Share)するようになりました。
また、最近では、検索エンジンによる検索行動に変わり、SNS での検索行動が増加しています。また、SNS の利用者数も増加傾向にあります。
そのため、店舗として SNS マーケティングを行い、店舗アカウントの作成・運用、広告を掲載する事で、顧客の購買行動の中で関心や検索の部分で商品やサービスが目に留まる機会が増加し、次のアクションである購買で自社の商品やサービスを購入してもらえる可能性が高くなります。
実際の SNS マーケティングについて
SNS マーケティングを行う上で目的やターゲットを設定し、それに合った SNS を使うことが重要です。
まずは 4 つの SNS(Twitter、Instagram、Facebook、YouTube)について理解して頂くために主な特徴を表にまとめました。
■ SNS(Twitter、Instagram、Facebook、YouTube)の主な特徴まとめ

次に、以上の各 SNS の特徴を踏まえた上で公式アカウントの運用、広告掲載の際のポイントについて、それぞれ詳しく見ていきます。
■ 店舗・企業アカウントの運用
公式アカウントを運用していく上で各 SNS に共通して言えることは、ユーザーが求めているのは”有益な情報”であるということです。
「ユーザーにとって有益な情報とは何か」を分析なしに明言することはできません。 少なくとも商品やサービスの紹介・宣伝だけの投稿では、多くのユーザーの目に留まらず、最終的に購買へ、つなげることができないのは明らかです。
また、急激に話題になり多くのユーザーに拡散されない限り(いわゆる”バズる”場合)店舗や企業の商品、サービスの認知度・好感度を高めるためには投稿 → 分析を繰り返す必要があります。
また、様々な指標からユーザーにとって「有益な情報とは何か」を見極めるためにも、長期的なアカウント運用をする必要があります。
以下、運用の際に参考になる指標と各 SNS を運用する際のポイントです。
*参考指標
・ファンの増減(フォロワー、友達、チャンネル登録者の増減など)
・投稿への共感(いいね、グッドなど)
・投稿へのコメント数と内容
・添付した画像や動画、URL の閲覧数 など
*運用にあたってのポイント
< Twitter >
・若年層だけでなく30代の利用者が多いため若者向けの商品、サービスを取り扱う企業・店舗におすすめ。
・「リツイート」機能により短期的ではあるものの、拡散力が高く、急激な拡散が起こりやすい(バズりやすい)が、炎上もしやすい。
・文章での投稿が一般的であるため、画像・動画・URLを添付するとユーザーの目に留まりやすい。(インプレッション数が増加しやすい)
・投稿が手軽にできるが、その分タイムラインで投稿が流れる速度が速い。
< Facebook >
・他の SNS に比べ、30 代、40 代の利用者が多いため、中年向けの商品、サービスを取り扱う企業・店舗におすすめ。
・実名で利用しているユーザーがほとんどであるため、他のSNSに比べ、投稿・広告へのコメントの信頼度が高い。
< Instagram >
・10代、20代の利用者、特に女性の割合が高いため、若い女性用の商品やサービスを取り扱う企業・店舗におすすめ。
・画像の投稿が主であるため、フォトジェニックな画像や完成度の高い画像が注目を集めやすい。
・ユーザーのホームに投稿した写真が羅列されるため、投稿する画像に統一感を持たせると印象がよく、注目されやすい。
< YouTube >
・利用者数は 40 代が多いが、各年代のユーザーの割合はほぼ均等で幅広い年齢層に利用されているため基本的にどんな商品やサービスを取り扱う企業・店舗にもおすすめ。
・サムネイルとタイトルで動画の内容が一目で分かるようにすると動画を再生されやすい。
・クオリティの高い動画ほど、話題を呼び、再生数が伸びやすいが動画編集に多くの工数を必要とする。
■ SNS 広告の掲載

すべての SNS に共通することは、SNS 広告はユーザーの求めるものでない限り不快に思われる、目に止まらないことが多くあるということです。
皆様も身に覚えがあるのではないでしょうか?
SNS 広告を掲載する上で、重要になるのはターゲティングの精密度です。
ターゲティングの精密度とは広告を流す対象を如何に細く設定できるか、ということです。
ターゲティングの精密度は、Facebook、Instagram > Twitter、YouTube です。
Facebookは他のSNSに比べて、ユーザーの年齢や住む地域などを詳細に設定できます。
Instagramは、Facebookと運営会社が同じであるため、ターゲティングの項目も同じです。
Twitter、YouTubeのターゲティングも Facebook、Instagram には劣るもののターゲティングしていく上で支障はありません。
以下、各 SNS の広告の種類と目安の費用についてまとめました。
主なターゲットについてはアカウント運用の面と同様で重複するので割愛します。
・各 SNS の広告の種類と目安の費用について
*広告の形態や画像の動画の数によって広告費は変動します。
< Twitter >
・広告は主に3種類
ユーザーのタイムラインの上から1~4番目あたりに表示される「プロモツイート」おすすめユーザー欄に表示されるのが「プロモアカウント」1日限定で、全てのTwitterユーザーのトレンドの最上位に表示される「プロモトレンド」です。
・費用の目安は 1 エンゲージメントにつき 40円~ 80円。費用はユーザーのメッセージの返信、リツイート、お気に入りの追加、リンクを開くの 4 つのエンゲージメント時に発生します。
< Facebook >
・広告は主に1類
PCの場合、タイムラインの上位+サイドメニューにスマートフォンの場合、タイムラインの上位に表示されます。
・費用の目安は1クリック約 100 ~ 200 円が目安。費用の方式は広告表示のたび費用が発生するインプレッション課金と、広告や動画の再生毎に課金されるクリック課金の2種類です。
< Instagram >
・広告は主に2種類、ストーリー広告、投稿型広告です。
・費用は最低100円からの掲載が可能。ターゲティング範囲が細かいほど費用は安く、広いほど費用は高くなります。
< YouTube >
・広告の種類は主に4つ
動画の始まるインストリーム広告、動画の合間、最後に流れるバンパー広告動画の下のオーバーレイ広告、動画の一覧の上に表示されるバナー広告です。
・費用は平均で 3 円~ 20 円ですが、広告の再生秒数や、形態によって値段が変動します。オーバーレイ広告とバナー広告はクリック課金です。
■ まとめ
いかがでしたでしょうか?
各SNS に特徴があり、自社の商品やサービスに合ったものを利用することの重要性は理解していただけたでしょうか?
この記事が、サイト運営する上で何か参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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